音楽の効能には、脳波を日常の意識であるβ波から、リラックス、ゾーン、フロー状態にするα波、θ波に誘導するというものがある。
そして、クラシック音楽についてはグルジェフのエニアグラムでいうH12、H24が多く含まれているために、これを摂取する――聞くことで、自分の肉体・感情・思考を上の段階に引き上げ、視野をひろげ、永遠性・普遍性・客観性に到達し、広い視野や感覚を獲得できる、という効能がある。
芸術、特に古い時代から残っているものは、それだけ優れたものである可能性が高い。永遠・普遍的な成分を含有しているということで、音楽だけにかぎらず絵画や舞台芸術、文学、舞踊などでも良い。
ただ音楽というのは「ながら鑑賞」ができるし、安価で音楽を聞く環境を整えやすい。クラシック音楽は今や無料で聞くことが出来るのが可能な世界だ。
自分の肉体・感情・思考を引き上げるためのツールとしてのクラシック音楽。それは非常に使いやすく勝手が良い。
この音楽による引き上げ感、引き上げられた感覚というのは、法悦、感動的な得も言われぬ喜び、至高の感情で、ちょっと「好きな推しの音楽にキャーキャー言う」レベルとは比べ物にならない。
聞いた時にその場に縫い付けられ、身動きできず、時が止まる。時がなくなるような法悦。エクスタシー的な感動。
クラシック音楽を浴びるようにきいて、その感覚を得られるようになるということは上や高位の次元への通路、足がかりをつけられたということ。
これは別に胡散臭い宗教的なものではない。こういう感覚、通路を得るということは、仕事や人生に十分に役立てられる。この不確定な時代に、アイデアやインスピレーションを得て、自分の人生を創造的に乗り切ることができるための道具を得た、ということだからだ。
参考:H12を刺激するクラシック音楽2020 08 08